トヨタ2000GTと並び、彼の代名詞とも言える愛車がポルシェ356(スピードスター)です。流麗なボディラインと空冷エンジンの独特な鼓動を持つこの名車を、唐沢寿明は長年にわたり慈しみ、実走可能な最高のコンディションに保ち続けています。
そもそも、なぜ彼はこれほどまでに古い車に惹きつけられるのでしょうか。唐沢寿明が車を趣味にする理由の原点には、下積み時代の苦労や幼少期から抱き続けた機械への憧れがあります。電子制御が一切存在せず、ドライバーの五感と技量、そして緻密な機械構造の対話によってのみ走るクラシックカーは、演じることに対して真摯に向き合ってきた彼の職人気質と深く共鳴しています。
特筆すべきは、唐沢寿明のレストアへのこだわりと真相です。ボルト一本の選定からパーツの時代考証、エンジン内部のクリアランス調整に至るまで、熟練のメカニックと徹底的に議論を重ねて仕上げる姿勢はプロそのもの。決して見た目の綺麗さだけを追うのではなく、過酷な長距離ラリーにも耐えうる「真の走行性能」を追求し続けています。