マウスピース矯正を検討する際、最も気になるのが「自分の歯並びがどれくらい変わるのか」という点です。近年はデジタルシミュレーション技術(3Dスキャナー)の精度が飛躍的に向上し、治療前に歯が動くプロセスを動画や画像で可視化できるようになりました。代表的な症例ごとのビフォーアフター傾向を整理します。
【すきっ歯(空隙歯列)】
歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯」は、マウスピース矯正が最も得意とする症例の一つです。歯を横にスライドさせて隙間を埋める動きがスムーズなため、早ければ3ヶ月〜半年程度で明らかな見た目の変化を実感できます。
【叢生(そうせい・八重歯や凸凹の歯並び)】
顎のスペース不足で歯が重なり合う叢生の場合、軽度〜中度であれば歯列を外側に広げたり、歯の側面をわずかに削る「IPR(ディスキング)」を行ったりすることで、1年〜1年半前後で綺麗なアーチ状に整います。ただし、重度の八重歯で大きく歯根を動かす必要がある場合は、マウスピース単独では難度が高くなります。
【出っ歯(上顎前突)と口ゴボの変化】
前歯が前に出ている状態や、横顔の「口ゴボ(口元の突出感)」に対するビフォーアフターは、原因が「歯の傾き」か「顎の骨格」かによって結果が二分されます。前歯の傾きを内側に引っ込めるケースでは、横顔のEライン(鼻先と顎先を結ぶライン)が整い、劇的なフェイスラインの引き締まりを実感できるケースが多々あります。一方で、骨格そのものが出っ張っている重度のケースでは、マウスピースのみでの大幅な口元の後退は難しいのが現実です。