手の震えや便秘は前兆か?パーキンソン病の初期症状と早期発見の鍵の詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
手の震えや歩行障害をきたす疾患はパーキンソン病だけではありません。本態性振戦やアルツハイマー型認知症、類縁疾患であるレビー小体型認知症などとの鑑別が極めて重要です。以下の比較表に、現場の専門医が重視する鑑別ポイントをまとめました。
疾患・状態震え・動作の特徴認知機能・他症状編集部の見解・鑑別ポイントパーキンソン病安静時振戦(片側から発現)、動作緩慢、筋肉の固縮初期は清明。進行期に認知機能低下を伴うことがある脱力時に震えが出る点、左右非対称で始まる点が最大の鑑別軸。本態性振戦動作時振戦(コップを持つ、字を書く瞬間に震える)認知機能障害や動作緩慢、固縮は伴わない良性の経過をたどる。動かそうとするときに両手が震える傾向。レビー小体型認知症パーキンソン病と酷似した運動症状が初期から出現初期から生々しい「幻視」、認知機能の著しい日内変動パーキンソン病認知症違い見分け方の核心。「1年ルール」が目安。自然な加齢現象筋力低下による全般的な鈍さ(左右差なし)年相応のもの忘れ(ヒントがあれば思い出せる)筋固縮やすくみ足はなく、規則的な安静時振戦も生じない。
臨床現場において、パーキンソン病とレビー小体型認知症は「同一の病態スペクトラム(αシヌクレイン病)」として捉えられています。一般に、パーキンソニズム(運動症状)の発症から1年以上経過した後に認知機能障害が生じる場合は「パーキンソン病に伴う認知症」、運動症状とほぼ同時期か1年以内に明らかな認知機能障害や鮮明な幻視が現れる場合は「レビー小体型認知症」と診断されるのが通例です。