この家庭における苫小牧置き去り事件の父親との関係性は、事件の背景を読み解く上で欠かせない要素です。両親は以前から別居状態、あるいは離婚調停中など関係が破綻しており、父親からの実質的な養育支援や金銭的援助は途絶えがちになっていました。
周囲に親族のサポートもなく、母親は実質的にワンオペレーションの状態で幼子と向き合わざるを得ない生活に追い込まれていました。経済的な困窮と精神的な閉塞感が重なった結果、苫小牧の育児放棄の真相は、家庭という閉ざされた空間の中で緩やかに、しかし確実に悲劇的な結末へと向かってしまったのです。父親側の監護責任や関与の度合いについても、道義的・法的な側面から厳しい批判が集まっています。