南鳥島(みなみとりしま)は、行政区分上は東京都小笠原村に属する日本最東端の島です。本州から約1,800km、小笠原諸島の父島からでも約1,200km以上離れた絶海に位置しています。島には一般の民間人は定住していませんが、気象庁、海上自衛隊、開発建設部の職員ら常時数十名が交代で駐留し、気象観測や飛行場の維持管理を行っています。
南鳥島が日本の安全保障および国家戦略上、決定的に重要な理由は、この孤島がもたらす広大な管轄海域にあります。孤立した1つの島があることで、その周囲には約43万平方キロメートルという日本の国土面積(約38万平方キロメートル)を上回る排他的経済水域(EEZ)が広がっています。
国際法上、南鳥島は実効支配の歴史、常駐職員による経済的・社会的活動の維持、明確なインフラ拠点の存在などから、EEZおよび大陸棚を有する「島」としての要件を完全に満たしています。日本政府はこの海域の主権的権利を厳格に行使し続けています。