日が落ちて街に灯りがともると、店内の雰囲気は昼間のおだやかな表情から一変し、大人のためのビストロへと深化する。テーブルを彩るのは、鴨のローストや新鮮な魚介のアクアパッツァ、ハーブを効かせた自家製パテ・ド・カンパーニュといった、酒の盃を進ませる骨太な料理の数々だ。
特筆すべきは、ワインのセレクトにおける審美眼である。作り手の情熱が込められたナチュラルワインを中心に、料理の味わいを一層引き立てるボトルが厳選されている。スタッフとの会話を楽しみながら「今夜の一杯」を選ぶ時間は、贅沢でありながら気取らない。肩肘を張らずに本格的な夜の宴を楽しめる空間として、近隣の食通たちからも深い信頼を集めている。