週末の店内を覗くと、調香カウンターで真剣な眼差しを向ける人々の姿がある。ここでは、来訪者が自身のその日の体調や感情の状態に合わせ、数十種類の生花と精油を組み合わせるパーソナライズ体験が用意されている。
画面と向き合い続けるデジタル漬けの現代人にとって、手で葉を擦り、香りを確かめ、オリジナルのアロマブレンドを作り上げる時間は、現代版のマインドフルネスとして機能している。都内在住の30代会社員は「スマホを置いて、自分の五感だけに集中できる貴重な時間。月に一度のメンタル調律として通っている」と笑顔を見せる。