キャリアの絶頂期にあった2017年秋、世界中に広がった「#MeToo」運動のなかで、俳優のアンソニー・ラップが約30年前の未成年当時にスペイシーから不適切な性的接触を受けたと告発。この報道を皮切りに、複数の男性から過去の疑惑が次々と浮上しました。
当時、スペイシーが主演・製作総指揮を務めていたNetflixの大ヒットドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、主人公フランク・アンダーウッド役のスペイシーを即座に解雇する決断を下しました。撮影中だった最終シーズンは大幅な脚本の書き直しを余儀なくされ、公開間近だった映画『ゲティ家の身代金』でも、彼の出演シーンがすべてクリストファー・プラマーに差し替えられて再撮影されるという前代未聞の事態に発展します。
ハリウッドにおけるキャンセルカルチャーの象徴的な事例となり、スペイシーは一夜にして築き上げた名声とすべての仕事を失うことになりました。