フランス語で「ガラスの練り粉」を意味する名の通り、その製法は極めて異彩を放つ。まず原画から粘土で原型を作り、それを石膏や耐火土で覆って鋳型を完成させる。次に、様々な金属酸化物を加えて着色したガラスを細かく粉砕し、糊状の薬品と混ぜ合わせてペースト状に仕立てる。
このガラスペーストを、職人が竹串や筆を駆使して型の内側にミリ単位で塗布していく。色彩の重なりを計算しながら窯に入れ、800度前後の高温でじっくりと焼き固める。冷却後、中の作品を取り出すためには外側の耐火型をハンマーで壊さなければならない。つまり、一つの型から生まれる作品は世界にたった一つ。型破壊の際に本体が破損するリスクも高く、歩留まりの悪さは他の追随を許さない。