ノスタルジーを刺激する通勤型電車だけでなく、新しい鉄道旅のスタイルを提示した観光列車「ろくもん」の存在も忘れてはならない。水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けた深紅の車体は、信州の豊かな自然の緑や雪景色の白に見事に映える。
地元の食文化や歴史資源と連携したこの列車は、単なる移動手段を超えて観光レジャー産業の起爆剤となった。鉄道事業者が地域経済の活性化を牽引する先進事例として、国内外から高い評価を獲得している。沿線で車体をカメラに収める人々に向けて、車内から搭乗客が手を振る風景は、地域の温かいおもてなしの心を象徴している。