今回の独占取材に応じた平田は、リング上のコミカルな姿とは対照的な、思慮深く鋭い眼差しを見せた。彼が追求するコメディプロレスは、単なるお笑い企画ではない。徹底した基礎体力と確かなレスリング技術が下地にあって初めて成り立つ、極めて難易度の高い表現形態である。
「人を笑わせることは、人を怒らせたり泣かせたりする以上に難しい」と平田は語る。相手の攻撃をしっかりと受け止め、技の重みを理解した上で、いかに笑顔へ変換するか。試合中の怪我のリスクを最小限に抑えつつ、観客の感情を揺さぶるためのストイックなトレーニングが、彼の日常を占めている。リング裏で見せるこの真摯な姿勢と圧倒的なプロ意識こそが、彼の真の素顔なのだ。