一部のネット掲示板などで「キャラバンのボンネットを開けてもエンジンが入っていない」という驚きの声が上がり、噂の真相を探るような書き込みが注目されたことがあった。当然ながらこれは故障や不具合ではなく、キャブオーバー車の構造上の仕様である。
キャラバンの心臓部であるエンジン本体は、運転席および助手席のシート下に格納されている。オイル交換やエンジンの本格的な点検を行う際は、フロントのフードではなく、車内のシート固定金具を外して座席自体を跳ね上げる必要があるのだ。
フロントの小開口部(ボンネット)と、車内のエンジンフードを混同してしまうと、危険な作業事故につながる恐れがある。エンジン駆動直後に車内のシートを開けようとすれば熱気で火傷をするリスクがあり、逆にフロントフード内でオイルチェックを行おうとしても不可能なのだ。それぞれのアクセスポートの役割を正しく整理しておくことが安全運用の第一歩となる。