ネット空間で頻繁に囁かれる疑問のひとつに、「現地に行かなくても無料の超十代ABEMA配信で見れば十分なのではないか」という議論があります。確かにABEMAのマルチアングル配信は極めて優秀であり、モデルの細やかな表情や衣装のディテールを高画質で追跡でき、コメント欄を通じて全国の視聴者とリアルタイムで盛り上がれる利便性は疑いようがありません。
しかし、取材を通して見えてきた決定的な差は、「音圧と重低音による身体的な没入感」、そして「会場限定のサプライズ企画」にあります。過去の公演でも、権利関係や突発的な演出の都合上、配信ではカットされるシークレットゲストのトークパートや、会場限定のプレゼント抽選会が多数存在しました。配信は「視覚情報の効率的な摂取」に最適化されている一方、現地参戦は「空間と感情の完全な同期」を体験する場であり、両者はまったく異なる体験価値を提供しています。
また、「中高生以外の年齢層が現地に行くと浮いてしまうのではないか」という不安もネット上で散見されますが、これは明確な誤解です。客層データや実際の現場観察によると、専門学生や大学生、20代前半のトレンドセッター層、さらには保護者同伴の中学生やファッション業界のクリエイターまで、来場者の属性は年々多様化しています。純粋にカルチャーや出演者をリスペクトする姿勢があれば、年齢の壁を気にする必要は一切ありません。