一方で、市場を取り巻く経済環境は決して甘くはない。異常気象による収穫量の変動や、肥料・燃料価格の乱高下は、店頭での販売価格に直接的な影響を与え続けている。家計を預かる消費者にとって、毎日の主食にかかるコスト管理は死活問題だ。
しかし、興味深いことに消費者は単に「安い米」へと流れているわけではない。一膳あたりの正確な原価を計算し、廃棄リスクを最小限に抑えるスマートな消費行動が定着しつつある。炊き残したご飯を無駄にするくらいなら、多少高価であっても一回分ずつ新鮮に消費できる個包装米や、真空パックの高品質米を選ぶほうが結果的に「コスパが良い」と判断する層が増えているのだ。