かつて医療現場の掲示板といえば、文字で埋め尽くされた警告文か、硬質な医学用語の羅列が定番だった。患者に正確な情報を伝えたい医師側の誠意が、皮肉にも受診者の心理的ハードルを上げていた時代がある。その堅苦しい壁を打ち破ったのが、個人サイト「いらすとや」の登場だ。
もともとLINEクリエイターズマーケットなどでも独自の存在感を放っていたみふねたかし氏のタッチは、老若男女を問わず拒絶反応を起こさせない絶妙なニュートラルさを持つ。注射を怖がる幼児から、白内障の手術説明を受ける高齢者まで、誰もが直感的に状況を理解できる。その圧倒的な汎用性が、日々の業務に追われる医療従事者の心を瞬く間に掴んだ。