近年、両者の活躍フィールドを大きく二分しているのが、生活習慣病予備群を対象とした「特定保健指導」だ。国の医療費抑制策の柱であるこの制度では、メタボリックシンドロームのリスクを抱える対象者へ積極的支援・動機付け支援を行う専門職として、管理栄養士が中核に位置づけられている。
医師専用コミュニティサイト「m3.com」等で取り上げられる臨床現場の声を見ても、生活習慣病の重症化予防における医師と管理栄養士の協働は以前にも増して重視されている。血液検査データを読み解き、個々の服薬状況や生活背景に合わせた実践的な食事指導を展開できる能力は、医師からも高い信頼を寄せられている。
さらに、医療・ヘルスケア産業におけるデジタル化の波が需要を後押しする。ヘルスケアアプリの食事解析アルゴリズム監修や、オンライン特定保健指導のパーソナルコーチなど、場所を選ばない新しい働き口が次々と誕生した。こうした高単価な案件の多くは管理栄養士資格が前提となっており、職域の拡張スピードにおいても両者の差は広がりつつある。