このフレーズの源流を遡ると、1999年にスタートした伝説的な心霊ドキュメンタリーシリーズ『ほんとにあった!呪いのビデオ』に行き着く。株式会社ブロードウェイが手掛けた同シリーズは、一般から投稿された心霊映像を検証・紹介するスタイルで日本のホラーシーンに革命をもたらした。
なかでも作品の恐怖度を決定づけたのが、映画監督の中村義洋氏による重厚で落ち着いたナレーションだ。不気味な映像の巻き戻しとともに低く静かな声で問いかける「おわかりいただけただろうか……」のアナウンスは、視聴者の心理的隙を完璧に突く演出として爆発的なインパクトを与えた。『ほんとにあった怖い話』などのテレビ番組が描くドラマ仕立ての怪談とは一線を画す、リアリティと臨場感がそこにあったのだ。