『妖怪ウォッチ』という巨大IPが生まれた背景には、計算し尽くされた緻密なメディア戦略があった。ヒットメーカーとして知られる株式会社レベルファイブの代表取締役社長・日野晃博氏が主導したクロスメディアプロジェクトは、企画段階からゲーム、アニメ、トイの完全連動を目指して構築された。
始まりはニンテンドー3DS向けに発売された一作目のRPGだった。奥深いゲーム性はもちろん、株式会社バンダイから発売された玩具「妖怪メダル」が空前の品薄状態を引き起こし、社会現象へと発展。さらにテレビ東京系列でスタートしたアニメ放送が爆発的な追い風となり、毎週の放送が子供たちの日常を塗り替えていった。ゲーム業界とアニメ制作業界の連携による新しい成功モデルは、当時のエンタメ界に大きな衝撃を与えた。