旅行予約サイトやSNS、大手航空会社のグランドスタッフへの取材から見えてくるのは、「チェックインは間に合ったのに飛行機に乗れなかった」という深刻なタイムラグの罠です。
実際に成田空港のLCC専用ターミナル(第3ターミナル)を利用した旅行者の手記には、次のような生々しい証言が残されています。
「第2ターミナルから第3ターミナルまでの連絡通路が予想以上に遠く、徒歩で15分近くかかった。自動チェックイン機にたどり着いたのは出発30分前のわずか1分後。画面はすでに受付終了と表示されており、係員に懇願したが『システムが締切を過ぎると座席データが確定するため、地上職の権限でも搭乗券は発券できません』と断られ、航空券を買い直す羽目になった」(30代男性・旅行者)
また、羽田空港のグランドスタッフ関係者は現場の実情を次のように語ります。
「『オンラインチェックインを済ませているから大丈夫』と油断され、出発20分前に空港の改札を出られるお客様が目立ちます。しかし、駅から保安検査場までの移動で5分、検査待ちで15分かかれば、その時点で保安検査場の通過締切時刻をオーバーします。現在、ANA・JALともに保安検査場のフラッパーゲートは出発20分前を1秒でも過ぎた二次元バーコードを読み取ると赤くエラー点滅し、ゲートが開きません」
「チェックイン完了」は搭乗権利の第一歩に過ぎず、物理的に保安検査場と搭乗ゲートを通過しない限り、座席は容赦なく取り消される構造になっています。