人生の巡り合わせとは実に数奇なものだ。年齢とともに体型が変化し、かつてのシャープな体躯から貫禄あるふくよかなフォルムへと移行していった小浦。しかし、彼はそれを表現者としての「武器」へと鮮やかに転換させた。その爆発点が『R-1ぐらんぷり2008』である。
白シャツにスラックス、バーコードヘアーにメタボ腹。哀愁漂う係長が突如として名曲に乗せ、凄まじいキレで踊り狂う。このギャップに日本中が腹を抱えて笑った。準優勝を勝ち取ると、人気番組『エンタの神様』でも常連となり、瞬く間に全国区の人気者へと駆け上がった。「イケメンダンサー」という過去の栄光に固執せず、自らの変化を丸ごとエンターテインメントに昇華させた胆力。ここに小浦一晃という芸人の真骨頂がある。