実験問題の記述対策として、標準的な実験手順と器具の取り扱いルールを頭に入れておくことが欠かせません。手順の背景にある理由まで理解しておくことで、記述問題の得点力が飛躍的に高まります。
基本的な炎色反応の実験手順は以下の通りです。
1. 白金線(またはニクロム線)の洗浄:白金線の先端を濃塩酸に浸し、ガスバーナーの外炎に入れて強熱します。炎に色が着かなくなるまでこの操作を繰り返し、付着している不純物を完全に取り除きます。
2. 試料の付着:きれいになった白金線の先端に、目的の試料(粉末や水溶液)を少量付けます。
3. 外炎への導入と観察:ガスバーナーの外炎(酸化炎)の先端部分に入れ、炎の色の変化を観察します。
ここで重要な試験頻出ポイントが2つあります。1つ目は、なぜ白金線を用いるのかという理由です。白金(Pt)は極めて融点が高く、自身がバーナーの熱で揮発して炎色を示さないため、測定の邪魔をしないというメリットがあります。2つ目は、内炎ではなく「外炎」に入れる理由です。外炎は酸素が十分に供給されて完全燃焼しているため温度が最も高く、炎自体の色がほぼ無色透明に近いため、微細な炎色の変化を鮮明に観察できるからです。