この一大ブームを陰で支え、技術革新を駆動しているのが日本を代表するメーカー勢だ。特にタカラトミーアーツと株式会社バンダイの二大巨頭は、長年培った精密成形技術と彩色技術を注ぎ込み、カプセル玩具の次元を一段引き上げた。バンダイが誇る「ガシャポン」ブランドをはじめ、細部の造形美に妥協しない開発哲学が随所に息づいている。
日本の玩具産業において、カプセルトイ市場は今や成長を牽引する中核事業に躍り出た。単なるプラスチック成形にとどまらず、クリアパーツの多用やグラデーション塗装など、ハイエンドフィギュア顔負けの技法が数百円のプロダクトに凝縮されている。世界中のコレクターが秋葉原や東京駅へ押し寄せる理由は、ここにある。