本作の爆発的な人気の屋台骨を支えたのは、藤田まことと珍念役の白木みのるによる唯一無二のコンビネーションだ。長身で飄々とした時次郎と、小柄で甲高い声の珍念が繰り広げるテンポの良い掛け合いは、上方漫才のリズムを巧みに取り入れたコメディ時代劇の決定版となった。
二人の身体性と個性のコントラストは、視覚的にも抜群のインパクトを誇った。殺陣のシーンであっても突如として笑いが差し挟まれる脱構築的な構造は、当時の子どもから高齢者までを虜にした。白木の卓越したリアクションと藤田の切れ味鋭いツッコミが生み出すグルーヴ感こそが、あの決め台詞を国民的フレーズへと押し上げた原動力だった。