建物の物理的破損にとどまらず、衛生面や衣類へのダメージという観点からも窓際での部屋干しには大きなリスクが伴います。特に秋冬や梅雨時期の室内環境は、洗濯物にとって最悪の条件が揃っています。
外気と室内の温度差によって窓ガラスに発生する結露は、カーテンレール周辺の湿度を急激に上昇させます。適切なカーテンレールカビ結露対策を行わずに濡れた衣類を近づけると、湿気を含んだカーテン生地に潜む黒カビの胞子が洗濯物へと移染します。目に見えない微細なカビ菌が付着した衣類は、乾燥後も特有の不快な臭いを発し、皮膚トラブルの原因にもなりかねません。
また、窓際は空気の対流が停滞しやすいデッドスペースです。洗濯物が乾くためには「温度」「湿度」「空気の流れ」の3要素が不可欠ですが、窓とカーテンに挟まれた狭い空間では湿気がこもり、乾燥時間が通常の2倍近くに伸びてしまいます。乾燥に5時間以上かかるとモラクセラ菌などの雑菌が爆発的に繁殖し、いわゆる「部屋干し臭・生乾き臭」が繊維の奥に定着してしまうのです。