乳製品に含まれる飽和脂肪酸や残留ホルモン(IGF-1:インスリン様成長因子1)が、体内の慢性炎症やガン発生リスクに与える影響についても議論が激化している。2026年から2026年にかけて発表された複数の論文によれば、乳製品の過剰摂取は前立腺ガンや乳ガンの発症リスクと正の相関関係を示すデータが存在する一方で、大腸ガンに対しては予防的に働くという矛盾した結果も提示されている。
この事実は何を意味するのか。乳製品は単一の健康食品でもなければ、一律に毒として切り捨てられる存在でもないということだ。個人の遺伝的背景、腸内細菌叢の多様性、そして摂取量の絶対値によって、毒にも薬にもなり得る二面性を孕んでいる。