テレビのバラエティ番組やライブパフォーマンスで弾けるような笑顔を見せていた人物が、突然の活動休止を発表する。その理由として「広場恐怖症」や「パニック障害」が挙げられるケースは、もはや珍しいことではない。過密スケジュール、絶え間ない評価の視線、そして24時間SNSに晒される現代特有のストレス環境が、演者たちの自律神経を極限まで追い詰めている。
広場恐怖症は、単に「広い場所が怖い」という高所恐怖症のような単純な空間の恐怖ではない。「もしここで激しいパニック発作が起きたら、自分は助けを呼べるだろうか」「すぐにこの場所から逃げ出せるだろうか」という強い不安が引き金となる。結果として、収録スタジオ、劇場、移動中の新幹線や飛行機、さらには美容室や歯医者の椅子に至るまで、行動範囲が極度に狭まっていくのだ。