街の再生に向けた舵取りにおいて、大きな転換点を築いたのが桑江朝千夫(沖縄市元市長)の市政下で推進された一連の都市開発ビジョンだ。ハードとソフトの両面から街の魅力を底上げすることを目指した「ゲート通り再開発活性化プロジェクト」は、歩行者空間の拡充や夜間景観の照明演出、創業支援策などを連動させ、街に新たな人の流れを生み出してきた。
行政主導の基盤整備が進む一方で、課題となるのは開発によるジェントリフィケーションと、コザ特有のディープな空気感の維持とのバランスだ。無機質な近代化を拒み、雑多で人間味あふれるストリートの魅力をいかに次世代へ継承していくか。官民一体となった試行錯誤は、地方都市再生の先駆的モデルケースとして現在も議論が続けられている。