言葉をめぐる環境は目まぐるしく変化している。教育出版・辞書出版業界では、紙の辞典からデジタルアーカイブへの移行が進むなかで、四字熟語の用例や語釈もより実用的な文脈へとアップデートされている。その代表格が三省堂の『新明解四字熟語辞典』だ。鋭い観察眼と精緻な語釈で知られる同辞典は、単なる字義の解説にとどまらず、実際のコミュニケーションでどう機能するかを鮮明に描き出している。
また、公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施する検定試験においても、四字熟語は思考力と語彙の柔軟性を測る試金石として位置づけられている。単なる丸暗記ではなく、文脈に応じた適切な語の選択ができるかどうかが問われており、知的な教養としての重要性はますます高まっている。