市場に並ばぬ「さんまの卵」は毒か美味か?最新調査と味の真相

市場に並ばぬ「さんまの卵」は毒か美味か?最新調査と味の真相

市場に並ばぬ「さんまの卵」は毒か美味か?最新調査と味の真相について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

「ギョギョッ!」とお馴染みのフレーズで知られる魚類学者・さかなクンも、メディアや講演会でサンマの卵が持つ驚くべき構造について熱弁を振るっている。自然の驚異を描くNHKの人気自然番組『ダーウィンが来た!』でも取り上げられ、現在はNHKオンデマンドでも視聴可能な特集回において、そのユニークな産卵戦略が鮮明な映像で紹介された。

多くの海水魚が海中にバラバラと卵を漂わせる浮遊卵を産むのに対し、サンマの卵は「沈性粘着卵」という特殊な性質を持っている。卵の表面には極めて細く強靭な粘着糸(ねんちゃくし)が何本も生えており、海面を漂う流れ藻(ホンダワラなど)や浮遊物にしっかりと絡みつく。

荒波が渦巻く外洋のただ中で、卵が深海へと沈み込んで水圧や低水温で死滅するのを防ぐための、類まれな生命の知恵である。海藻の茂みにしっかりと固定された卵塊は、まるでブドウの房のように密集し、太陽光の届く豊かな浅海層で孵化の時を静かに待つ。

山崎 陸
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山崎 陸

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