税金や点検費用が安いのにもかかわらず、なぜテスラ維持費後悔の理由と評判として「高すぎる」という声が挙がるのでしょうか。その背景には、購入前のシミュレーションから抜け落ちがちな2つの高額出費があります。
1つ目の理由は、テスラ任意保険料相場の高さです。テスラはアルミ部材を多用したモノコック構造や先進センサー類を満載しており、万が一の事故時の修理費用が高額化しやすい傾向にあります。これに伴い、損害保険料率算出機構が定める「型式別料率クラス」において、車両保険の料率クラスが高く設定されています。大手ダイレクト型保険会社ではテスラの車両保険引き受けを制限・拒否しているケースもあり、引き受け可能な代理店型や一部ネット保険を選ぶと、年間保険料が12万〜20万円以上に跳ね上がることがあります。
2つ目の理由は、EV専用タイヤ交換サイクルとコストの負担です。テスラは車両重量が重く(モデル3で約1.8t、モデルYで約2.0t)、モーター特有の強烈な瞬時トルクを発揮します。その結果、タイヤの摩耗スピードがガソリン車の1.5倍から2倍近く早く、走行状況によっては1万5,000km〜2万km前後で交換時期を迎えることも珍しくありません。さらに、静粛性と電費性能、耐荷重を両立させた「EV専用タイヤ」や吸音スポンジ入りタイヤを装着する必要があるため、4本交換時の費用は15万〜25万円に達します。この保険とタイヤのサイクルが重なる年に、「維持費が高い」と感じるオーナーが急増するわけです。