この催しの深みは、厳かな祈りと開放的な祝祭という二つの異なる顔が絶妙に融合している点にある。由緒ある栗山天満宮の境内を中心に執り行われる「栗山天満宮例大祭」では、神輿渡御や獅子舞の奉納といった伝統神事・地域フェスティバルとしての格式高い神事が厳かに繰り広げられる。法被姿の担ぎ手たちの威勢の良い掛け声が、古い歴史を持つ境内一帯に響き渡る。
一方で、駅前大通りや公園広場を中心に同時開催される「くりやま味覚まつり」は、収穫の喜びを誰もが分かち合える食のワンダーランドだ。採れたての新鮮野菜の直売や、地元農家が誇る特産品をふんだんに使った限定グルメが所狭しと並ぶ。静と動、伝統と賑わいが隣り合わせで展開される構造こそが、来訪者を飽きさせない最大の要因といえる。