契約終了後、三陽商会が後継として立ち上げたのがブラックレーベル・クレストブリッジである。英国の伝統的な意匠を受け継ぎ、赤やネイビーを基調とした独自の「クレストブリッジチェック」を掲げる同ブランドは、確固たるクラフトマンシップと日本人体型に最適化されたパターンメイキングを今もなお高い次元で両立させている。
両者の最も決定的な違いは、ブランドが背負う文脈とアイコンにある。ホースマーク(馬上の騎士)やクラシックなノバチェックの有無だけでなく、英国本国の歴史を直接的に纏う特別感こそが、旧バーバリー・ブラックレーベルが今なお唯一無二とされる理由だ。現在、クレストブリッジはZOZOTOWNや主要商業施設で独自のモダンなスタイルを進化させているが、オールドファンにとって「バーバリー」の冠が持つ魔力は別格の輝きを保ち続けている。