現在、ピースボートの主力を担う巨大客船が「パシフィック・ワールド号」である。かつて大手クルーズ会社が運航していた約7万7000トン級の大型船であり、かつての旧型船に比べれば格段に船内施設や居住性が向上した。2026年現在の船内環境は、レストランやプール、フィットネスジム、さらには大浴場まで備え、最新の通信環境(Wi-Fi)も一部提供されている。
だが、ハード面が進化してもソフト面の摩擦が消えたわけではない。乗船者の証言によれば、Wi-Fiの通信速度が不安定で外部との連絡が途絶えがちになることへの不満や、無料共有スペースの占有トラブル、深夜までの騒音問題などが依然として報告されている。洗練された商業クルーズを期待して乗船した層と、コミュニティ交流を目的とした層との間で、認識のギャップによるトラブルが絶えないのが現状だ。