10年前、このブランドが掲げていた「ナチュラル」は、森ガールに代表されるようなふわっとした可愛らしさを意味していた。しかし、現在のZ世代やアルファ世代にとっての「ナチュラル」は全く異なる。偽りのない自分らしさ、そして環境に余計な負荷をかけない倫理的なスタンスこそが、彼らの求める「自然体」だ。
2026年春夏の新作ラインナップを見ると、その切り替えの鮮やかさに目を見張る。無駄な装飾を削ぎ落としたミニマルなシルエットでありながら、ストリート感漂うオーバーサイズのカッティング。性別の枠組みを取り払ったユニセックスモデルが全体の4割を占める。かつてのガーリーなイメージを良い意味で裏切り、現代の多様なライフスタイルに寄り添うコレクションへ変貌を遂げた。