膝の固定において医療・救急の標準技術となっているのが「集合・離開亀甲帯」です。家庭での固定や一人で行う処置では、膝蓋骨(お皿)の中央から上下に広げていく離開亀甲帯(りかいきっこうたい)が最も扱いやすく、ズレにくい構造を作れます。
一人で巻く場合は、椅子に浅く腰掛けて足を床につけるか、床に座って膝の下に丸めたバスタオルを挟み、膝が30度曲がった状態を安定させてからスタートしてください。
【ズレない亀甲帯の5ステップ手順】
ステップ1:膝下で環状帯(アンカー)を作る
包帯の端を膝のお皿の下(下腿部)に当て、水平に2周しっかりと巻き重ねて土台(アンカー)を作ります。これが全体のズレを防ぐストッパーになります。
ステップ2:膝蓋骨の中央を通す
アンカーから包帯を斜め上に引き上げ、膝のお皿のど真ん中を通過させて膝裏へ回します。ここでお皿がしっかりホールドされます。
ステップ3:膝裏で交差させ、お皿の上部へ
膝裏を通った包帯を、今度はお皿の上側(大腿部側)へ斜めに通します。膝裏で包帯が自然に交差する形になります。
ステップ4:お皿の上下へ交互に重ねていく
中央から少しずつ外側へ広げるように、「お皿の下側を半分重ねて通過」→「膝裏で交差」→「お皿の上側を半分重ねて通過」を交互に繰り返します。包帯の幅を前の周に3分の2から半分程度重ねるのが隙間を作らないコツです。
ステップ5:大腿部で環状に巻いて留める
膝関節全体が覆われたら、太もも部分で水平に2周巻き、医療用テープまたは伸縮包帯の留め具で固定して完了です。