医療現場における遠隔革命も目覚ましい。今年に入り、東京の大学病院に所属する外科医が、南米ボリビアの山岳地帯にある診療所患者の手術を完全に遠隔操作で成功させたニュースは記憶に新しい。
5Gを超えた次世代インフラと手術支援ロボットの精度向上により、執刀医の細かな手ぶれは完璧に補正され、ミリ単位以下の微細な切開が正確に行われる。地方や途上国における専門医不足という根深い課題に対する決定的な解が、ここにある。医師が飛行機に乗って移動する時代は終わり、最高峰の医療技術が光の速さで患者のもとへと届けられる。命を救う現場において、「距離」という不平等は急速に消失しつつある。