金属スパッタフィルムには、施工技術者泣かせの特性がいくつか存在する。水分を抜く際のわずかな力加減で金属層に白濁や折れスジが生じやすく、完璧な水抜きを行わなければ数週間後に気泡やムラとなって表面化する。
さらに注意すべきは電波干渉だ。極薄とはいえ金属皮膜を持つため、ETCアンテナ、GPS、スマートキーの受信部付近に施工すると電波障害を引き起こすリスクがある。ガラスエッジ部分のコーキング処理を怠れば、断面から大気中の水分が侵入し、長期的な金属酸化(サビや変色)を招く恐れもある。プロの技術者はこれらの弱点を熟知し、アンテナ位置を避けたカットラインや徹底した端末処理を行っている。