この動きを単なる表面的な流行と捉えるのは誤りだろう。背景には、ソウルの若手デザイナーたちが掲げる「伝統の再解釈」と「環境への意識」という確固たる思想が存在する。
彼らは韓国の伝統的な陶芸技術や木工工芸の技法を継承しつつ、リサイクルプラスチックや産業廃材を最新の3Dプリンティング技術で美しく生まれ変わらせる試みを精力的に行っている。大量生産された均一な工業製品にはない、微妙な個体差や手触りのぬくもり。プロダクトが背景に持つ物語や地球環境への配慮も含めて買い求める——そんな成熟した消費態度を持つ日本のユーザーの琴線に、彼らのものづくりが見事に響いている。