一般的な街のパン屋といえば、早朝に開店し、夕方には品薄になって閉店するというライフサイクルが常識だった。しかし、この店はその既成概念を鮮やかに覆してみせた。夕方以降も次々と焼きたてのパンが釜から上がり、店内には温かい蒸気とバターの芳醇な香りが充満する。
「仕事で疲れ果てた深夜に、コンビニのサンドイッチではなく、できたての温かいパンが買える」――この体験がどれほど多忙な都市生活者の救いになっているかは計り知れない。夜の暗がりの中で温かい光を放つ店舗の姿は、まるで街の灯台のような役割を果たしている。