日本の気象観測史において、猛暑の代名詞として記憶に刻まれてきたのが埼玉県熊谷市や岐阜県多治見市、そして静岡県浜松市だ。2018年7月に熊谷市で観測された41.1度、さらに2026年8月に浜松市で並んだ41.1度という記録は、国内における「暑さの極致」として長く気象ファンや専門家の注目を集めてきた。
だが、近年の数値を詳細に追うと、特定の定番エリアだけでなく、東北や山陰、あるいは沿岸部の都市にまで40度超えの波が押し寄せていることが分かる。高知県江川崎や山形市、新潟県長岡市といった地域でも異例の高温が相次ぎ、今や「どの地域で過去最高気温が更新されてもおかしくない」という不気味な広がりを見せているのだ。