2026年の今、興味深い現象が起きている。SpotifyやTikTokといったデジタルプラットフォームを介して、10代や20代の若者が森山良子の過去音源やライヴ映像を発見し、衝撃を受けているのだ。オートチューンやデジタル加工が当たり前となった現代の音楽シーンにおいて、彼女の生身の歌声が持つディテールと圧倒的な説得力は、若い世代にとって新鮮極まりない。
「生の歌唱力が規格外すぎる」「声の倍音が耳から離れない」といった熱量の高いコメントがSNS上で飛び交い、実際のライヴ会場にも若者の姿が目立つようになった。本物の音楽は、アルゴリズムの海を越えて新しい聞き手を確実に獲得している。