フジテレビの伝統枠である「木曜劇場」と、関西テレビが制作を手がける「火10枠」も、2026年は攻めの姿勢を崩しませんでした。
10月期の木曜劇場『わたしの宝物』は、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』『あなたがしてくれなくても』に続く大人の恋愛ドラマ第3弾。主人公の神崎美羽(松本若菜)が、夫(田中圭)以外の幼馴染(深澤辰哉)との子どもを「夫の子」と偽って産み育てる「托卵(たくらん)」という過激なタブーを描きました。放送中から倫理観をめぐる激論がネット上で飛び交い、背徳感と切なさが入り混じるサスペンスフルな展開で視聴率・配信ともに高数値を維持しました。
さらに見逃せないのが、4月期にカンテレ・フジ系で放送された『アンメット ある脳外科医の日記』です。記憶障害を抱える脳外科医・川内ミヤビを杉咲花が演じ、その同僚・三瓶友治を若葉竜也が好演。過剰な演出を排し、人間の尊厳と生の営みを徹底して自然体に映し出した演出は、ギャラクシー賞をはじめとする数々の賞を受賞。「2026年を代表する最高傑作」と業界内外から惜しみない賛辞が送られました。