春から初夏にかけて咲くアヤメ科の植物は、外見が酷似しており「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句があるほど見分けがつきにくいことで知られます。日本古来の種と洋種アイリスを見分ける最大のポイントは、「外花被片(垂れ下がった花びら)の付け根にある模様」と「好む生育環境」の2点です。
園芸店で見かけるジャーマンアイリスには、花びらの根元にまるでブラシのような立体的な「髭(ひげ)」が生えているのが最大の特徴です。一方、球根アイリス(ダッチアイリスなど)には髭はなく、鮮烈な黄色のアクセントが入ります。水辺に咲いていればカキツバタ、網目模様があればアヤメというように、花の中心部を観察すれば一目で見分けることが可能です。