冷凍食品の特売をめぐっては、インターネット上やチラシの宣伝文句に多くの誤解が潜んでいます。消費者が最も引っかかりやすい罠が「冷凍食品毎日半額」というキャッチコピーの構造です。
かつて冷凍食品には、日本冷凍食品協会のガイドラインやメーカーによる「希望小売価格(定価)」が明確に存在していました。たとえば「定価400円の半額=200円」という表記が成立していた時代です。しかし、現在の主要メーカー製品の多くは「オープン価格」に移行しています。にもかかわらず、一部のスーパーでは過去のメーカー参考価格や自社で独自に設定した基準価格を引き合いに出し、「メーカー希望小売価格より半額!」と強調して販売しているケースが散見されます。
具体例を挙げると、ある店舗で「半額セール!248円」と掲示されている冷凍炒飯が、ディスカウント店では「特売の表記なしで常時218円」で販売されているといった逆転現象が日常的に発生しています。数字の「50%OFF」という派手なラベルに目を奪われるのではなく、「最終的な税込支払額がいくらか」を直視する視点が欠かせません。
また、「冷凍食品 特売日」として特定の曜日(水曜日や日曜日など)に半額デーを設定している従来型スーパーの場合、特売日に合わせて冷凍食品の通常売価を一時的に引き上げ、そこから半額を謳うことで実質的な値引き率を薄めている店舗も存在します。チラシの「半額」の文字に踊らされず、普段の相場感を身につけておくことが重要です。