お得さばかりが先行するプレミアム商品券ですが、現場のユーザー取材を進めると、制度の盲点による手痛い失敗談が浮き彫りになってきます。その筆頭がなはんちゅPAY 有効期限の厳格な運用です。
公式規約において「利用期間終了後は、未利用の商品券残高は失効し、ご利用いただくことができません。また、未利用残高の払戻し(現金返金等)は一切できません」と明確に規定されています。報道各社の過去データやSNS上の声を見ても、「最終日(8月31日など期末)の23時59分を過ぎて数千円分が電子の藻屑と消えた」「駆け込みで使おうとしたらメンテナンスで決済できなかった」という悲鳴が毎回のように散見されます。
さらに見落とされがちなのが、規約で定められたなはんちゅPAY 対象外店舗と対象外取引の存在です。医療機関での保険診療や調剤薬局の処方箋自己負担分、パチンコ・公営競技などのギャンブル関連、金融商品の購入、土地・家屋の購入や家賃支払いなどは、法令および事業要綱によって厳格に除外されています。病気やケガの治療費にあてようと見込んでチャージしても使えないため、使途はあくまで「市内商業・飲食・サービス消費」に特化して計画を立てる必要があります。