生理中の受診を決意した際、多くの人が「失礼のないように」と過剰な気配りをしてしまい、かえって診察に支障をきたすケースが見受けられます。知っておくべき盲点とマナーは以下の通りです。
最大の誤解は、「診察直前にビデや温水洗浄便座で腟内を徹底的に洗い流すべきだ」という思い込みです。腟内を過剰に洗浄してしまうと、出血部位の特定が困難になるばかりか、腟内の常在菌叢まで洗い流してしまい、正確な病態把握の妨げになります。事前の準備は、通常の入浴やシャワー、あるいはトイレでトイレットペーパーやウェットシートで外陰部を軽く拭き取る程度で十分です。
受診時の産婦人科生理中服装マナーとしては、着脱のしやすさとリラックス感を最優先に選ぶのが鉄則です。
- ボトムス:上下が分かれた服装を選び、下半身はゆったりとしたフレアスカートやワイドパンツが最適です。内診台に上がる際、下着を脱ぐだけでスムーズにスタンバイできます。ワンピースは診察台でお腹をめくる必要があるため避けた方が無難です。
- 持ち物:交換用の生理用ナプキン数枚、万が一経血が付着した際の替えのショーツ、ナプキンを個室トイレへ持ち込むための小さなポーチを持参すると、診察後の身支度が極めてスムーズになります。
- 内診直前の動作:内診室に案内されたら、備え付けの汚物入れに使用中のナプキンを捨て、指定された診察台に腰掛けます。ショーツを脱ぐタイミングでスタッフに「現在生理中です」と一言伝えるだけで、吸水シーツの配置などを迅速に対応してもらえます。