術後合併症はなぜ起きる?発生時期と危険サイン・予防策を徹底解説

術後合併症はなぜ起きる?発生時期と危険サイン・予防策を徹底解説

術後合併症はなぜ起きる?発生時期と危険サイン・予防策を徹底解説に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

術後の病室で異変をいち早く捉えるために、医療従事者はもちろん、付き添う家族も知っておくべき観察の要点をチェックリスト化した。以下の術後合併症の観察項目チェックリストに該当する変化が見られた場合、躊躇せず担当医や病棟看護師に報告すべきである。

観察領域チェックすべき異常兆候疑われる主な合併症呼吸・循環・息苦しさ、呼吸が小刻みで速い(>22回/分)
・安静時にもかかわらず脈が100回/分を超えている
・痰が絡んで自力で出せない、痰の色が黄色や緑色に変化無気肺、術後肺炎、肺塞栓症、循環血液量減少下肢・末梢・片側のふくらはぎだけが腫れている、赤みがある
・歩行時やつま先を上げたときにふくらはぎが鋭く痛む
・足先が冷たく、脈が触れにくい深部静脈血栓症(DVT)、急性動脈閉塞腹部・消化器・お腹がパンパンに張り、痛みが徐々に強まる
・排ガス(おなら)や排便が術後数日経っても全く出ない
・嘔気・嘔吐が続く、お腹を触ると板のように硬い術後イレウス、縫合不全、汎発性腹膜炎創部・ドレーン・傷口の周りが赤く腫れ上がり、熱を持っている
・傷口から液体や膿が滲み出ている、異臭がする
・ドレーンの管から急に真っ赤な血、または濁った液が出てきた手術部位感染(SSI)、術後出血、縫合不全意識・精神状態・今いる場所や日付が急に分からなくなる
・見えないものが見えると言う、つじつまの合わない発言
・夜間に興奮して点滴を引っ張ろうとする術後せん妄、低酸素血症、脳血管障害

【プロの結論】向いているアプローチ・慎重になるべき人の判断基準

周術期の経過において、画一的な回復スケジュールをそのまま当てはめることは危険である。患者個々の基礎疾患や予備能力に応じたリスク選別が欠かせない。

  • プロトコル通りの積極的な離床・リハビリが推奨される条件:
    全身状態が安定しており、適切な鎮痛下で起立時の血圧低下(起立性低血圧)や激しい嘔気がない場合。多少の創部痛があっても、鎮痛薬を併用しながら段階的に立位・歩行を進めることが最良の予後をもたらす。
  • 一度立ち止まり、医師の厳密な再診を最優先すべき条件:
    歩行訓練中に急激な冷汗や息切れが生じた場合、下肢に顕著な腫脹や把握痛がある場合、あるいは安静時にもかかわらず頻脈や酸素飽和度低下(SpO2 93%以下)が続く場合。これらは血栓塞栓症や縫合不全の前駆症状である可能性が高く、「頑張って歩く」ことが致命的な結果を招きかねない。
田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。