今期、最も熱い視線を集めたのは、実はゴールデンタイムではなく、23時以降の「深夜ドラマ枠」だった。
予算も制作規模もプライム帯の数分の一。しかし、だからこそできるエッジの効いた企画が、SNSと配信プラットフォームを通じて爆発的な拡散力を持った。地上波での放送は「宣伝のための予告編」と割り切り、本編の完全版やスピンオフを定額制動画配信サービス(SVOD)で独占配信するビジネスモデルが完全に定着している。
地上波の枠にとらわれない過激な描写や、ニッチな趣味嗜好に特化したテーマは、スマホ画面でドラマを消費するZ世代のライフスタイルに完璧にフィットした。制作費の回収を配信権の販売でクリアするこの手法は、今後のドラマビジネスのスタンダードになるだろう。