油シミがついた直後から数日以内の段階であれば、専用の染み抜き剤を買いに走る必要はない。台所にある「食器用洗剤」と、化粧台にある「クレンジングオイル」が、プロ並みの威力を発揮する。
食器用洗剤を用いた基本ステップ(付着直後〜数日以内)
食器用洗剤は、フライパンのギトギトした動物性油脂を分解するために界面活性剤が高濃度で配合されており、衣類用の液体洗剤よりも圧倒的に油汚れへの親和性が高い。実践する際は、油シミ食器用洗剤の手順を正しく守ることが成功への鍵となる。
- 水で濡らさず、乾いた状態のシミに直接原液を塗布する: 最初に水をつけてしまうと、水のバリアによって洗剤の界面活性剤が油分に直接届かなくなるため、必ず「乾いた布地」に直接垂らす。
- 裏側にあて布を敷き、歯ブラシの背や指の腹で優しくなじませる: 強く擦ると生地の毛羽立ちや色褪せの原因になるため、トントンと軽く叩くように繊維の奥へ洗剤を行き渡らせる。
- 40℃〜50℃のぬるま湯でしっかりすすぐ: 冷水は厳禁である。油の融点を超える温度のお湯で乳化(油と水が混ざり白濁する現象)させながら、汚れを一気に洗い流す。
- 通常の洗濯機洗いへ: シミが抜けたことを確認したら、そのままいつも通り洗濯機に入れて通常モードで洗う。
クレンジングオイル油シミ抜きの絶大な効果(少し固まった油・油性インク等)
「油は油で制する」という化学の基本原理を応用したのが、クレンジングオイル油シミ抜きの手法だ。メイク落としオイルは、顔の皮脂や油性ファンデーションを素早く浮き上がらせる親油性界面活性剤を豊富に含んでいる。
少し乾いて粘度を増した油シミや、皮脂と混ざり合った襟袖の黒ずみに対し、クレンジングオイルを適量垂らして揉み込むと、繊維にこびりついた汚れがみるみるうちにオイル側へと移行する。その後、少量のぬるま湯を加えてしっかりと白く「乳化」させてからすすぐことで、衣類へのダメージを最小限に抑えつつ、頑固な油分を根こそぎリセットできる。