宮中晩餐会への参列にあたっては、国際儀礼に基づいた厳格なドレスコードが求められます。
男性の基本正装は「燕尾服(ホワイトタイ)」または軍服・民族衣装、女性は襟元が大きく開いたイブニングドレス「ローブ・デコルテ」や華やかな和服(色留袖や訪問着)が基本です。近年では国賓側の意向や行事の趣旨に合わせてタキシード(ブラックタイ)やダークスーツが指定される柔軟な運用も見られますが、その場の格調を損なわない品位ある着こなしが不可欠です。
また、晩餐会において最も神経を使う要素の一つが「席順」の設計です。宮殿内の主賓席を中心に、天皇陛下と国賓、皇后陛下と国賓配偶者が向かい合い、両脇には三権の長(内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁判所長官)や閣僚、外交使節団の長が「国際外交序列」に従って厳密に配置されます。席順のわずかな狂いが外交問題へと発展しかねないため、宮内庁式部職によってミリ単位の調整が重ねられます。